粗く読む、粗く解く、そうするとひっかかる。それでもいい。
まず最初に覚えておいてください。
リスニングセクションに比べて1問の比重がとても大きいのがリーディングです。
なので、ここで点数を落とすと、TOEIC900が遠のきます。
しかし!
ここでカミングアウトすると、僕はパート7でがっつり引っかかっていたと思います。
TOEIC910の構成はリスニングが480でリーディングが430だったので。
たぶんもっと丁寧に読んでもっと丁寧に解いていればリーディングスコアは上がっていたはず。
(当時、丁寧に読めるほどリーディングの実力はなかったのです)
僕は、粗く読む、粗く解く、そしてひっかかる、ということをひたすら繰り返していました。
でも、それでもTOEIC900は超えるのです。
ひっかからないようにじっくり読みすぎると、タイムアウトになっていたでしょう。
さて、この問題をどう解きましょうか。この程度の長さだったら全て読みます。
TOEIC本を読むと様々な解法が示されています。
概ね以下の3つの分類されます。
- 1パラグラフを読み全体を把握後、設問を解く(中村澄子さんなど)
- 全部読んでから設問を解く(神崎さんなど)
- 設問を見てから本文を読む(少数意見)
どれも一理ありますが、どれも「英語教師的な発言」で
フレキシブルさがありません。
たとえば1パラグラフを読むと決めてしまった場合
トップページの問題のように文章全体が1パラグラフの場合は
全てを読むことに等しくなります。
また全部読む派の意見も、TOEIC900点以上の人ができる
難易度の高い方法論となっています。
忙しい学生や忙しいビジネスパーソンにはどちらも適していません。
そこで僕が提唱するのは
「一定量読んだ後に設問説き、また一定量を読んで設問を解く」
という手法です。
この「一定量」というのがかなり曖昧ですが
曖昧でいいのです。
なぜなら、一定量には実力に応じた個人差があるからです。
3年前にTOEIC900を突破した時の僕の「一定量」と
今の「一定量」は全く違います。
その一定量はどうやって決めるかといいますと
「読解力と記憶保持力」を基準に決定してゆきます。
そしてこれらは練習を通してのみ計測することが可能です。
またこの2つの力はお互いに強く関連しています。
読解力があれば、記憶保持力も上がる
考えてみてください。
読解力があれば、内容を把握しやすいので、記憶にも残ります。
つまり、純粋なリーディングスキルがあれば、記憶がしやすくなるのです。
ここでいう記憶とはもちろん短期記憶です。
設問を解くときに必要となる記憶であり
死ぬまで覚えておくという長期記憶とは違います。
一定量が人それぞれ、といった理由がわかったと思います。
僕の場合だったら、長い文章を全て読むと
最初の部分の内容を忘れてしまうので
長さによりますが、文章を2等分3等分して読みます。
参考:TOEIC 単語